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パーキンソン病について

パーキンソン病は手足が震えたり、体を動かすことが困難でゆっくりになるといった特徴的な運動機能障害を示す脳神経疾患です。19世紀に英国の医師であったジェームス・パーキンソンによって最初に記載されたことからこの名前がつけられました。

パーキンソン病は厚生労働省の定める特定疾患の一つ、難病とされています。しかしながらその他の難病と比較してとても患者数が多いことが知られています。10万人当たりの患者数は150-200人と言われており、特に高齢者人口においては約1%、つまり100人に1人はパーキンソン病を発症します。またパーキンソン病と似た症状をもつ状態のことをパーキンソン症候群と言いますが、パーキンソン病と合わせると高齢者においては約3%、つまり100人に3人はパーキンソン症候群を発症します。

現時点ではスクリーニングとして診断を行うことのできる補助検査(画像検査や血液検査等のこと)はありません。MRI、MIBGシンチグラム、DATスキャン等が診断の手助けになることが知られていますが、いずれも積極的にパーキンソン病を疑ってから行う検査であり、スクリーニングで行う検査ではありません。このため診断に至らずに老化現象ととらえられたまま経過することがしばしば見受けられます。

まずパーキンソン病を疑うことが大切です。このためには緩徐に進行性の病歴を正しく聞き出すこと、神経学的な診察を行いパーキンソン病に特徴的な症状の有無を確認することが必要です。その上で必要な検査を行い正しく診断します。

統計的にはパーキンソン病の方の寿命は日本人平均と比べてほとんどかわらないことが知られおり、うまく付き合っていくことが可能な疾患です。当院では専門性を生かして、診断からその後の治療、生活環境の整備等含めて診療に当たってまいります。

 

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